4.1 始める前に知っておくべきこと¶
ハルシネーション — AIは自信満々にウソをつく¶
AIを使い始める前に、最も重要な注意点をお伝えします。
AIは、間違った情報を「自信満々に」提示することがあります。 これを「ハルシネーション(幻覚)」と呼びます。
試験で答えが分からないのに、もっともらしい回答を書いてしまう学生を想像してください。AIも同じことをします。しかも、正しい情報と同じトーンで出してくるので、見分けがつきにくいのです。
対処法¶
- 重要な数字や事実は、必ず元の情報で確認する
- 「これは本当?ソースを教えて」と聞く習慣をつける
- AIの回答を「下書き」として扱い、最終判断は人間がする
ハルシネーションはAI業界全体の課題であり、Claudeに限った話ではありません。これを知っているかどうかで、AIとの付き合い方が大きく変わります。
AIは「理解」していない¶
AIは膨大なテキストデータからパターンを学習しています。人間のように「理解」しているわけではありません。
これは欠点というよりも、「AIとはそういうもの」と理解しておくべき特性です。だからこそ:
- 専門的な判断は最終的に人間が下す
- AIは「高速な下書き作成機」として使うと最も価値が出る
- 「何でも任せられる万能な存在」ではない
よくある誤解¶
「高いプラン = 賢いAI」ではない¶
料金プランの違いは利用量の違いです。Pro($20)でもMax 20x($200)でも、使えるAIの頭脳(モデル)は同じです。高いプランにすると「もっと賢くなる」わけではありません。
会話はセッション単位¶
AIは「すべてを覚えている」わけではありません。基本的にはセッション(会話の一区切り)単位で動きます。前回の会話の内容を次回も覚えているとは限りません。
ただし、Claude Codeの場合はCLAUDE.mdやメモリーファイルを通じて、セッションをまたいだ文脈の引き継ぎが可能です(第3部で解説した通り)。
この章のポイント¶
- ハルシネーション(AIが自信満々にウソをつく)を知っておくことが最重要
- 重要な事実は必ず人間が検証する
- 高いプラン ≠ 賢いAI。違いは利用量だけ
- AIを「万能」と思わず、「高速な下書き作成機+実行者」と位置づける