3.5 MCP — 他のサービスと連携する¶
MCPとは¶
MCP(Model Context Protocol、モデル・コンテキスト・プロトコル)は、AIと外部のサービスやツールをつなぐための共通規格です。
難しそうに聞こえますが、やっていることはシンプルです。
代理店のアナロジー¶
あなたが複数のサービスを使っているとします。
- メールはGmail
- チャットはSlack
- ドキュメントはNotion
- カレンダーはGoogle Calendar
- デザインはFigma
これらを別々に開いて、別々に操作するのは面倒です。
MCPがあると、Claude Codeという1つの窓口から、すべてのサービスを操作できます。まるで優秀な代理店に「あれやって、これやって」と頼むような感覚です。
Claude Code
↕ MCP
Gmail
Slack
Notion
Google Calendar
Figma
何がうれしいのか¶
窓口が1つになる¶
サービスごとにログインして画面を切り替える必要がなくなります。「Slackの先週の議論をまとめて、Notionに議事録として保存して」のような横断的な作業が、一言の指示で完了します。
認知負荷が下がる¶
「どのサービスでどの操作をするか」を覚えておく負担がなくなります。AIに「やりたいこと」を伝えるだけで、適切なサービスを使って実行してくれます。
MCPの広がり¶
MCPはAnthropic(Claudeの開発会社)が提案した規格ですが、すでに業界標準になりつつあります。
- Linux Foundation傘下のAgentic AI Foundationに移管(特定の企業に依存しない中立的な管理)
- 月間9,700万SDKダウンロード(Anthropic公式発表、2026年2月時点)
- Anthropic公式コネクタ: 13種類(Google Workspace、DocuSign等)
- コミュニティ製コネクタ: 数百種類以上
具体的に何ができるか¶
あなた「Gmailの未読メールを確認して、重要なものだけ要約して」
あなた「来週の会議をGoogle Calendarに登録して」
あなた「Slackの#salesチャンネルの今週の議論をまとめて」
あなた「Notionのプロジェクトページを更新して」
Claude Codeに話しかけるだけで、裏側でMCPが適切なサービスに接続して実行してくれます。
この章のポイント¶
- MCP = AIと外部サービスをつなぐ共通規格
- Claude Codeを「窓口」にして、Gmail・Slack・Notion等を一括操作できる
- 業界標準になりつつある(Linux Foundation管理、月間9,700万ダウンロード)
- 使う側が意識するのは「何をしたいか」だけ。接続の仕組みはAIが処理する