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3.2 CLAUDE.md — AIの人格と記憶を定義する

CLAUDE.mdとは

CLAUDE.md(クロード・エムディー)は、Claude Codeに対して「あなたはこういう前提で働いてね」と伝えるための設定ファイルです。

テキストファイルにルールや前提情報を書いておくだけで、AIの振る舞いが劇的に変わります。

なぜ重要なのか

複数の日本語ブログ記事が口を揃えて指摘しています:

「CLAUDE.mdを設定するだけで、応答の精度が体感2〜3倍変わる」

毎回「うちのプロジェクトはこういう方針で...」と説明する手間がなくなり、AIが最初から文脈を理解した状態で動き始めます。

何を書くのか

プロジェクトの概要

# プロジェクト概要
このプロジェクトは、中小企業向けの営業支援ツールです。
ターゲットは従業員50人以下の製造業。

仕事の進め方

# 作業ルール
- 資料は必ずA4サイズで作成する
- グラフにはデータの出典を明記する
- 専門用語は注釈をつける

AIの人格設定

# あなたの性格
- 陽気で前向き。提案は積極的に行う
- ただし、リスクには必ず言及すること

人格設定は意外と効果があります。「慎重なアドバイザーとして振る舞って」と書くだけで、提案のトーンが変わります。

作り方

最も簡単な方法は、Claude Code自身に雛形を作ってもらうことです。

/init

このコマンドを実行すると、Claude Codeがプロジェクトの内容を分析して、CLAUDE.mdの雛形を自動生成してくれます。

生成された内容を確認し、自分の要件に合わせて手動で調整してください。推奨は150〜200行以内。長すぎるとAIが全体を把握しきれなくなります。

階層構造

CLAUDE.mdは3つのレベルで設定できます。

~/.claude/CLAUDE.md          ← グローバル(すべてのプロジェクトに適用)
プロジェクト/CLAUDE.md        ← プロジェクト単位
プロジェクト/部門A/CLAUDE.md  ← ディレクトリ単位

例えば:

  • グローバル: 「日本語で回答する」「です・ます調で」
  • プロジェクト: 「このプロジェクトの概要は〇〇」
  • ディレクトリ: 「この部門のデータ形式はCSV」

下位のCLAUDE.mdが上位を上書きするのではなく、すべてが累積して適用されます。

もう一つの顔: 分離可能なナレッジストレージ

CLAUDE.mdは設定ファイルであると同時に、持ち運びできる知識の塊でもあります。

テキストファイルなので、そのまま誰かに渡すことができます。受け取った人は自分のプロジェクトに置くだけで、他者の知見がそのまま自分のAIに適用されます。

具体的にできること

  • マニュアルのように共有する — 「うちのチームではこうやってAIを使っている」というノウハウを、そのまま渡せる
  • 他のClaudeに即適用する — 新しいプロジェクトを始めるとき、過去のCLAUDE.mdをコピーすれば一から教え直す必要がない
  • 複数人のCLAUDE.mdをマージする — チームメンバーそれぞれが育てたCLAUDE.mdを統合して、チーム全体の知見にできる

非エンジニアにとっての最大のメリット

プログラミングスキルがなくても、有能な人の「AIへの指示の仕方」をそのまま取り込めることです。

例えば、AIを使った提案書作成が得意な先輩がいたとします。その人のCLAUDE.mdを共有してもらえば、同じクオリティのAI活用が自分にもできるようになります。これは従来の「マニュアルを読んで自分で再現する」より、はるかに速く・正確に知識が伝わる方法です。

この章のポイント

  • CLAUDE.mdはAIの「前提知識と性格」を定義するファイル
  • 設定するだけで応答精度が体感2〜3倍向上する
  • /init で雛形を自動生成し、手動で調整するのが最も簡単
  • 150〜200行以内に収めるのが推奨
  • テキストファイルだから共有・マージ・再利用が簡単 — 有能な人の知見をそのまま取り込める